17世紀のオランダを舞台に、画家フェルメールの名画が誕生した背景を描いた映画『真珠の耳飾りの少女』。
今ほど有名ではなかったスカーレット・ヨハンソンが主演し、2004年ゴールデングローブ賞とアカデミー賞の複数部門にノミネートされるなど、話題になりました。
今回は、映画『真珠の耳飾りの少女』のロケ地を2つ紹介します。
映画『真珠の耳飾りの少女』の紹介
失明した父の代わりに家計を支えるため、画家フェルメール(コリン・ファース)の家で使用人として働くことになった17歳の少女グリート(スカーレット・ヨハンソン)。
ある日、アトリエの窓拭きをしたことをきっかけにフェルメールとの関係が深まっていきます。
パトロンのファン・ライフェン(トム・ウィルキンソン)に挑発されたフェルメールはグリートの肖像画を描くことに。
嫉妬深い妻を余所に、あの名画が完成します。
原作はトレイシー・シュヴァリエの同名小説で、史実ではなくフィクションです。
2004年のゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)、作曲賞、アカデミー賞撮影賞、衣装デザイン賞、美術賞にノミネートされました。
2003年製作/100分/イギリス
監督:ピーター・ウェーバー
出演:コリン・ファース、スカーレット・ヨハンソン、トム・ウィルキンソン、ジュディ・パーフィット、キリアン・マーフィーほか
映画『真珠の耳飾りの少女』のロケ地2選
①【デルフト市役所・マルクト広場】グリートがフェルメール家へ向かう広場
本作の舞台は1665年のオランダ・デフルトですが、撮影は主にルクセンブルクにあるセットの中で行われました。
デフルトで撮られた数少ないシーンとして、デルフト市役所とマルクト広場が映画の初めと終わりに出てきます。
映画の冒頭で「DELFT, HOLLAND, 1665」というキャプションのバックに映される特徴的な建物が現在の市庁舎。
グリートはその横を通り、市場が開かれているマルクト広場に出ます。
グリートが立ち止まる八芒星のサークルの位置には、現在も東西南北を示す石板が埋め込まれています。
映画の終わりにも、失意のうちにフェルメールの家を後にするグリートがここで立ち止まりますね。
【所在地】Markt 87, 2611 GS Delft, オランダ
②【アワー・レディー・アセンション教会】グリートとピーターのデートコース
精肉店の息子ピーター(キリアン・マーフィー)と親しくなったグリート。
家族と参加した礼拝のあと、ピーターと並んで教会の横を歩くシーンがあります。
このシーンが撮られたのはオランダではなく、お隣ベルギーのダンメにある教会。
2人が川沿いを歩くデートシーン、キスシーンも、おそらくこの教会近くの遊歩道「ザイデルヴァールトジェパト(Zuidervaartjepad)」で撮影されたものと思われます。
【所在地】Kerkstraat, 8340 Damme, ベルギー
その他【アムステルダム王宮・ダム広場】?
オランダの首都アムステルダムにある王宮とその前の広場。
いくつかのサイトでここが映画『真珠の耳飾りの少女』のロケ地であると書かれているのですが、どこのシーンなのか確認できませんでした。
ご存知の方、教えていただければ幸いです!
【所在地】Nieuwezijds Voorburgwal 147, 1012 RJ Amsterdam, オランダ
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