映画『友へ チング』のロケ地に行ってみた!

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韓国・釜山(プサン)を舞台に4人の幼なじみの成長と悲劇を描いた韓国映画『友へ チング』。

当時の韓国で歴代最高の観客動員数800万人以上を記録し、一世を風靡した作品です。

この記事では、2025年8月に実際に訪ねた映画『友へ チング』のロケ地7か所について、40枚以上の写真とともに現在の様子、訪ねた感想、アクセス方法などを紹介します。

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映画『友へ チング』の紹介

ヤクザの父を持つジュンソク(ユ・オソン)、葬儀屋の息子のドンス(チャン・ドンゴン)、優等生のサンテク(ソ・テファ)、お調子者のジュンホ(チョン・ウンテク)の4人は、同じ小学校に通う仲のいい幼なじみ。

別々の中学に進み高校で再び同じ学校に通うことになりますが、映画館で起こした乱闘事件でジュンソクとドンスが退学処分に。

サンテクとジュンホが大学へ進学する一方、ジュンソクとドンスはそれぞれ別の組織で裏社会へ入っていきます。

やがてジュンソクとドンスの組の派閥抗争が激化し、ジュンソクはドンスの身を案じてハワイに飛ぶよう説得するも、ドンスは応じません。

その帰り道、ドンスは数名の暴漢に襲われ……。


800万人を超える観客動員数は、2001年当時の韓国で歴代最高を記録しました。

釜山でのオールロケや釜山の方言が使われたことで、当時はロケ地を巡るツアーが組まれたり釜山弁が流行したりしたとのこと。

日本でも大人気だったチャン・ドンゴンが韓国を代表する俳優となった作品としても有名です。

2001年製作/118分/韓国
監督:クァク・キョンテク
出演:ユ・オソン、チャン・ドンゴン、ソ・テファ、チョン・ウンテク、キム・ボギョンほか

映画『友へ チング』のロケ地(7か所)に行ってみた!

①【影島大橋(ヨンドデギョ)】幼少期の4人が日本のテレビ録画機について話す橋

本作では、冒頭で幼少期の4人が登場し、それぞれ人物紹介されます。

ジュンホの紹介シーンで、4人が日本のテレビ録画機について言い合いながら渡る大きな橋は、釜山と影島(ヨンド)を繋ぐ「影島大橋」です。

映画では東側の歩道を影島から釜山市街方面へ向かっていると思われ、下の写真辺りが撮影地のはずですが、欄干も橋上灯も舗装も撮影当時とはだいぶ変わっていますね。

それもそのはず、橋のたもとにある案内板によると、現在の橋は2013年に建て替えられたものとのこと(映画の製作は2001年)。

初代の橋が開通した1934年当時は「釜山大橋」と呼ばれていたそうです。

1980年に隣接する橋が架けられてからは、新しい橋を釜山大橋、従来のこの橋を影島大橋と呼ぶようになったと書かれています。

跳ね上げ式の可動橋で、週に1回跳ね上がるところが見られるそうです。せっかくなら跳ね上がる日に行けばよかったー!

影島大橋を影島方面へ渡ると、釜山出身の国民歌手・ヒョンインの銅像がありました。

【所在地】Nampo-dong 1(il)-ga, Yeongdo-gu, Busan, 韓国
【アクセス】釜山都市鉄道(地下鉄)1号線「南浦駅」6・8番出口から徒歩2分

②【チャガルチ市場】ジュンソクの組が支配する魚市場

幼少期のジュンソクが父親の部下に呼び止められて挨拶するシーンなどが撮影された「チャガルチ市場」。

朝鮮戦争後に生まれた露店が整備されてできた魚市場で、釜山を代表する観光地の1つです。

中心となるビルは映画の撮影後(2006年)に地下2階地上7階建てに建て替えられました。

ビルの2階は食堂になっており、1階のお店で買った魚介をそのまま調理してくれます。

店員に勧められるまま、日本では見たことない魚を購入。

目の前で捌かれ、食べるときまだ動いている刺身は少し気持ち悪かったですが、味は新鮮そのもの。甘くてびっくりしました。

映画の撮影場所がどこかは特定できませんでしたが、ビルの西側には昔ながらの露店がずらっと軒を連ねていて、映画で描かれている時代を想像させます。

【所在地】52 Jagalchihaean-ro, Jung-gu, Busan, 韓国
【アクセス】釜山都市鉄道(地下鉄)1号線「チャガルチ駅」10番出口または「南浦駅」2番出口から徒歩5分

③【龍頭山公園】スケート場でのケンカのあと4人が集まる公園

ジンスク(キム・ボギョン)とのスケート場でのデート中、不良に絡まれるサンテク。

そこにジュンソクとドンスが現れ、反対に不良たちをボコボコにしてしまいます。

その後に4人が語らうタワーがあるのは、チャガルチ市場からも近い「龍頭山公園」です。

この「釜山ダイヤモンドタワー」は、1973年に「釜山タワー」の名称で建設され、釜山のシンボルになっています。

4人が集まったタワーの足元には、現在(当時も?)入ることはできません。

せっかくなのでチケットを買って展望台へ上ってみました。

展望台からの写真↓中央には「影島大橋」、右下には「チャガルチ市場」のビル、その間には次に紹介する「南浦洞乾物卸売市場」を見ることができます。

公園内にはとにかく猫がたくさんいました。餌付けをされているようで、まったく人を怖がりません。

タワー内でミッションをクリアするともらえる景品も猫のカードでした。かわいい!

公園へのアクセスは、釜山都市鉄道1号線(地下鉄)・南浦(ナンポ)駅方面から光復路を通って行くと、このかっこいいエスカレーターに乗ることができます。

【所在地】37-55 Yongdusan-gil, Jung-gu, Busan, 韓国
【アクセス】釜山都市鉄道(地下鉄)1号線「南浦駅」1番出口から徒歩10分

④【南浦洞乾物卸売市場】高校時代の4人が学校から映画館までの競走で駆け抜ける市場

高校で教師にはむかい停学になったものの、サンテクの勧めで復学を果たしたジュンソクとドンス。

再び一緒に学校に通える喜びを爆発させた4人は、学校から映画館まで競走します。

途中走り抜ける昔ながらの市場は、チャガルチ市場のほど近くにある「南浦洞乾物卸売市場」です。

煮干し、スルメ、海苔などの乾物を並べる商店が軒を連ね、一般客も買い物を楽しむことができます。

4人が猛スピードで駆け抜ける曲がり角にあり、映画によって有名になった「東方商会」。

現在は区画整理され、なくなってしまったようです。同じ場所にはこちら↓の建物が建っていました。

雰囲気だけでもということで、乾物市場のそれっぽい曲がり角を撮影しました。笑

【所在地】4-1 Yongmi-gil 9beon-gil, Jung-gu, Busan, 韓国
【アクセス】釜山都市鉄道(地下鉄)1号線「南浦駅」2・4・6番出口から徒歩1分

⑤【雲(クルム)鉄橋】高校時代の4人が学校から映画館までの競走で駆け抜ける高架橋

乾物市場を走り抜けた4人が次に辿り着くのは、複数の線路を跨ぐ歩行者用の鉄橋。

このシーンが撮影されたのは、釜山都市鉄道1号線(地下鉄)・凡一(ポミル)駅近くにある「クルム鉄橋」です。

4人が鉄橋を駆け上がるシーンの画角はこの辺りでしょうか↓

看板は変わっていますが、川沿いの建物は撮影当時のままのようです。

橋の両端には撮影時の写真パネルが設置され、それぞれの階段にペイントもされています。

写真の4人は当時のままですが、だいぶ色褪せてきていて時が経ったことを感じさせます。

橋を凡一駅と反対側に渡った幹線道路沿いには、映画の撮影地であることを示すパネルとユ・オソン、チャン・ドンゴンの手型・足型が今も設置されています。

その幹線道路を北に行くとすぐ、4人が橋を渡った直後のシーンで使われた石垣のある通りを見つけることができます。

石垣の上にある防護柵も撮影当時のままですね。

ちなみに南浦洞乾物卸売市場からクルム鉄橋までは地下鉄で6駅も離れているので、実際には走れる距離ではありません。笑

4人が走って向かった目的地である映画館は、この鉄橋近くにある「三一(サミル)劇場」という映画館でしたが、今は取り壊されてなくなっています。

橋の凡一駅側周辺は↓のように再開発が進んでいる?様子なので、このクルム鉄橋もそのうちに架け替えなどが行われるのでしょうか……。

【所在地】548-15 Jungang-daero, 범천제2동 Busanjin District, Busan, 韓国
【アクセス】釜山都市鉄道(地下鉄)1号線「凡一駅」7・9番出口から徒歩3分

⑥【チルソン食堂】偶然再会したジュンソクとサンテクが食べに行くホルモン屋

1990年、本格的にヤクザの道を歩んでいたジュンソクは、ハイウェイでたまたまサンテクを見つけます。

再会した2人が食べに行くホルモン屋は、釜山都市鉄道2号線(地下鉄)の門峴(ムンヒョン)駅とチゲゴル駅の間にある「チルソン食堂」です。

「門峴洞(ムンヒョンドン)ホルモン通り」と呼ばれるホルモン屋が多く建ち並ぶ通りで現在も営業しているお店です。

お店の看板には映画の写真が大きく載っているため、すぐにこの店だと分かります。

人気店なのか、同じ通りの斜め向かいには2号店もありました↓

今回は時間がなく店で食事はできませんでしたが、また釜山に来る機会があれば、ジュンソク、サンテクと同じくホルモンと焼酎をいただきたいですね。

【所在地】7 Jigegol-ro, Nam-gu, Busan, 韓国
【アクセス】釜山都市鉄道(地下鉄)2号線「門峴駅」1・2番出口または「チゲゴル駅」3番出口から徒歩7分

⑦【旧国際ホテル前】ジュンソクとの会合のあとドンスが殺される通り

本作のクライマックスは何と言ってもドンスが襲われて無惨な殺され方をするあのシーン。

殺される直前ジュンソクと話をするのは、旧「国際ホテル」隣のナイトクラブの一室。

ところが現在、国際ホテルは新しい高層ビルに建て替わっていました。

雨の中襲撃されるドンス、そこに突っ込む車、横転するトラックという壮絶なシーンが撮られた通りは、きれいに舗装し直されています。

また、ドンスが最期に倒れ掛かる電柱は国際ホテル向かいのタバコ屋の前にありましたが、これも道路が整備されてなくなっています。

黒い車の停まっている辺りに電柱があったと思われますが、跡形もないですね↓

もしかするとタバコ屋があった建物は当時のままかもしれませんが、タバコ屋は飲食店に替わっています。

撮影当時の建物が残っていれば、本作の中で一番テンションが上がるであろうロケ地だっただけに、残念でした。

訪れた日が運よく雨だったので(?)、頭の中であの雨のシーンを想像して、ロケ地巡り終了です。

【所在地】Beomil-ro 90beon-gil, Dong-gu, Busan, 韓国
【アクセス】釜山都市鉄道(地下鉄)1号線「凡一駅」2番出口から徒歩4分

その他

幼少期の4人が騎馬戦をする海岸、そして水泳選手とウミガメのどちらが速いかという議論をする海は、釜山市郊外の機張(キジャン)にあるそうですが、場所を特定できませんでした。

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まとめ

この記事では、2025年8月に訪ねた映画『友へ チング』のロケ地7か所の現在の様子、訪ねた感想、アクセス方法などを紹介しました。

製作から20年以上経っていることもあり、建て替わってしまった建物や施設が多くありましたが、映画のシーンを想像させるには十分な風景が残っていて、充実のロケ地巡りでした。

日本から近く、ロケ地が一部エリアに集中していていずれも地下鉄駅から歩いて行ける範囲にあるので、気軽に海外ロケ地巡りをしたい方におすすめです。

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